おたくはどちら

つれづれ

グリマスの話
アンコールイベント完走しました
ネタバレの嵐かつ自分でプレイしてほしいイベントなので、各自でブラウザ閉じる等よろしくお願いします
わかりやすくするためにある程度スクショの順序は弄っています

このイベントあたまおかしいんじゃないの?



(追記1.イベント終了後の気持ちのままに書いていたので陶酔しており、ポエミーです)



最終イベントが終わったはずなのに突然始まったこれ、あらすじどおりのグリマスの名(迷)要素の目玉である、意味がわからないイベントです。

小籠包。アイドルという仮の姿。

言いたいことはわかる。うん。


でも、突然天使と悪魔の大戦が始まったりサスペンスドラマガシャが始まるアイドルゲーらしからぬゲームなので予告なしの裏ボス相当のイベントって点を除けば平常運転として受け入れた人が多いと思います。



なんですけど。
この最後のステージが、最高にぶっ飛んでた。
アイドルゲームとしてではなく、ゲーム・ソシャゲそのものとして。


突如呪いの小籠包弁当によって倒れたプロデューサー。
アイドルとは仮の姿で、実は超常的な存在だった彼女たちはプロデューサーを救うため、謎の声に導かれるように真の能力でステージを攻略する。5つの小籠包を集め、ついに最終ダンジョン・小籠塔へとたどり着いたアイドル達。


そこに居た謎の声の主は…765プロ事務員・音無小鳥
そこで彼女たちは選択を迫られます。
劇中劇なんかじゃなく。
本当の力を持つ自分と、アイドルである普通の女の子の自分。どちらか一方を選べ、と。


彼女たち50人は、全員が、5年間の思い出を通じて、アイドルを選びました。
これからは普通の女の子として。けれどアイドルとして。



しかし、普通の女の子であることを選んだがゆえに、世界は崩壊を迎えます。

この世界は今の彼女たちのためのものだから。5年間だけの、普通ではないアイドルのためのものだから。



あなた達のための世界。
アイドルをプロデュースするためのゲーム。




サービス終了を受けたアイドルゲームの最後のイベントとして、先日のFinal Partyは100点満点だったと思います。少なくともこれからもミリオンライブは続いていくという差し障りのないエンドだったはずです。


が、そこで終わるグリマスじゃなかった。
ユーザーが「アイドルだから仕方ないな」と思っていたこと、もっと言えば「ゲームだから仕方ないな」で了承していた変なイベント目白押しのこのグリマスの世界。
だからこそできる〆を望んだ。



このグリマスには、ファン数によって劇場がグレードアップしていくシステムがあります。
最初はテントから。デパート併設からドーム、天空の城ラ○ュタ、エジプトのピラミッド、その他もろもろ。
アイドルゲームの最終到達地点として普通ならばオーソドックスな劇場を作ると思うのですが、この劇場の果ては宇宙ステーションでした。





人間が作れる巨大な施設という奇妙な終着点すらも、このグリマスならなんだか納得してしまいます。このイベントの伏線とすら思える。
アイドルとは仮の姿という超設定を追加してまで、メタの視点に設定を乗せて、永遠を是とせず、ゲームの中の彼女たちに世界の終わりを宣告した。
ゲームの中のキャラクターにもサービス終了を与えるソシャゲなんてまずないでしょう。









REBOOT



この世界は終わってしまうけど、想いは残る。
小鳥さんの言う通り、もしかしたら、再編後も。

前にソシャゲに終わりはないと言いましたが、ごめんなさい。終わりのないゲームのラストをうやむやにせず、このGREE版ミリオンライブはきちんとその世界にケリをつけてくれました。
ソシャゲだからこそできた、そしてグリマスにしかできなかったエンディングだと私は思います。







(追記2.)

美談で終わらせたくはなかったのでいくつか

まず、アイドル達はもともと人間ではなく別の存在だった、という点。
かなり曲者の設定で、例えば最上静香や北沢志保などの「アイドルに対して焦りがある」キャラクターに齟齬が生まれます。
本当に過去のキャラクターを大事にするならきちんと整理すべき部分です。記憶喪失していないのはオープニングからも明白。

ただ恐らくこれは運営もわかっていて、だからこそ夢オチにしたのではないかと。
つまり別にアイドル達はもともとそんな能力なんて持っていなかったし、呪いの小籠包なんて存在しない。
イベントで発生する全ての矛盾を強引にデウスエクスマキナで解決させる必要があっても、あのエンドを描きたかった。


ここからはただの妄想でしかありませんが、
これまでのネタイベの理由付けは二の次で、この世界は終わるけど彼女達の決意は硬い、これからもプロデュースしてほしい、というメッセージを伝えたい。
ただバックボーンが揺らぎかねない設定をいきなり追加するのはどうしても無理があるので、夢オチでぼかした。解釈をこちら側に放り投げた。
これまでのものは無駄だった、FinalPartyの綺麗な終わり方を汚した、そうも受け取れる。だからこそ夢オチで、どうしても着地させずに逃げなくてはならなかった。

アイドルを否定した表現は今までのイベントで一度も使ったことがない(むしろアイドルだから○○!という形式が多い)ので、そういう意味でも異質です。
仮の姿というより二足のわらじの方がニュアンス的には近い気もしますが…例え仮だったとしてもこの5年間アイドルだった、という結果は最後の選択にも繋がってきます。


蛇足と思う気持ちもすごくよく分かるので(保身ではなく本心で) 、良い悪いは、私たちユーザーが決めることかなぁ、と。私はかなり偏った視点で書いてますしこの記事を見て良いイベントだったと思う必要はありません。


もうひとつ。

アイドルフィーチャリング発生演出のとき基本的にそのイベントの立ち絵そのままが使われるのですが、最後の小籠塔のみ発生演出に登場する春日未来の立ち絵が差し替えられていました。
このイベントの通常の立ち絵は

【マジカルシャボンピ-ス!】春日未来。

しかし発生演出では、

上記のカードの覚醒後になっています。
このカードは、【少女達の願い】春日未来。
流石に狙ってますね。


結局何が言いたいかというと、
グリマスのキャラクター描写は私はそれなりに信用しているので、ただ面白いという理由だけで彼女たちの5年をなかったことにするネタイベを開催したわけではないな、と思うくらいには運営を信用しているし擁護したい、ということで。


私自身なにかイベントごとのあとは「酔っている」状態なのは上の記事の具合からして分かると思いますが、それを差し引いてもこのイベントを単に悪と決めつけることはわたしには出来ませんでした。

終わり。