おたくはどちら

つれづれ

グリマスがサービス終了する話の続き

もっと思うところがたくさん出てきた
吐き出さないといけない
あちらはかなり口当たりよく書いたつもり(勿論本心なのだが)なので、こっちはそのままに




GREEで提供されている「アイドルマスター ミリオンライブ」(以下グリマス)は(広義での)ソーシャルゲームで、明確なエンディングはない
もしかしたらサービス終了するときにエンドが与えられるのかもしれないが、運営からのお知らせに「これからもトップアイドルを目指して頑張っていく」旨の文言が記載されていたのでちょっと考えにくい
少なくとも2次元のものである以上、一定の地位は確実に約束されている と言いたいのだが

もともとアイマスはアーケード発で、きちんとルート分岐のあるエンディングが設定されている
そのエンディングは様々だ、勿論トップアイドルになる未来もあれば、道半ばで失意の中プロデューサーの元を去っていく未来もある
今の765AS(1番最初のアイドル達)は様々なルートのうちアニメに近似した正解ルートを正史としている
近年からはコンシューマの方もエンディングを迎えてからもずっとプロデュースできるようになったので、765ASにも本当の意味でのエンディングはなくなった
それはコンテンツを続けていく以上仕方のないことだと思う ソシャゲも同じだ エンディングを作ればそこで閉じてしまう

もしソシャゲからのアイドルにエンディングを設定してしまえば、いくら様々な可能性があるにしても、きっと正史と呼ばれるものが生まれて、その運命へと最終的には収束するだろう
未来を未定のものとするために、作ってはいけない 作った時はコンテンツそのものが終わるときだ
少なくとも今後もコンテンツを続けるから、作らない そのはずだ




さて、グリマスのアイドルは、シアターデイズという今年夏にリリースされたアプリで今後は活躍していくことになる

続編ではなく、パラレルワールドの扱い
例えば新アイドル2人が追加されていたり、エピソードの細かな部分が違っていたりと差異はあるが大筋は同じだ(ゲームそのものはポチポチゲーから進化して今のアプリ戦国時代で生き残れるようなハイクオリティなものだが)
同じアイドル達と別の世界線でもう一度トップアイドルを目指していく そういうゲーム
グリマスで楽曲やカードイラストの資産が作られているのでそういったものは再利用していく形になるが、基本的には全く別

パラレルワールドなので、勿論グリマスの方も続いていくだろう サービス終了でこちら側から見えなくなるだけで、彼女らのストーリーは抜け殻となったプロデューサーとずっと続いていく 終わりのないままに




私は徳川まつりというアイドルを担当している、
平たく言えば推し

エゴを通すなら私は彼女のエンディングが欲しかった きちんとグリマスでのストーリーに終わりを付けて欲しかった
私の今までのプレイになんかしらの意味はあったと救って欲しかった
まだ終了まで猶予があるのでもしかしたらあるのかもしれないが、ない可能性の方がよっぽど高い


私はまだこのゲームを始めて1年だ やってないイベントの方が多い 担当を名乗っているが持っていないカードもある
だから、このゲームがもし普通のシミュレーションなら、4年間のうち1年間のプレイ内容なのだ どう考えてもトゥルーエンドは迎えられないだろう
良くてノーマルエンドだ


でも、このゲームはソシャゲだ 終わりが規定されていなかった分、彼女との出逢いも一度だけ
彼女をプロデュースしているのもこの一回だけ
彼女がこの世界線でアイドルとして輝けるのはこの一回だけ
良く似た/少し違う場所でやり直すことはできるが、もう二度と繰り返せない一度っきりの物語
その物語のエンディングに、私が不甲斐ないせいでノーマルエンドを持ってきてしまうのは彼女に対して申し訳ない

私は終わりを見れて救われても
それじゃあ この 徳川まつりは あまりに救われないじゃないか


だから エンディングを用意してくれなくてよかった
2次元のキャラクターに向かってこんなことを言うのは可笑しいけれど、悲しい思いをさせたくなかった


でも本当なら望まないエンドを迎えさせていたこの世界での彼女を絶対に忘れないと思う
せめてもの償いは、今後も どの世界線でも ずっと付き合っていくことじゃないだろうか
なんにしろゲームの趣味が10年前から変わってないし、今後もアイマスは続けていきたいと思っているし




もう少し話す
前述の通り私は彼女のカードを全部アルバムに埋めてはいない、言い訳になるが入手困難なものも多い
サービス終了が明記されてからそんな入手困難なものも含めてSNSでアルバムを埋めさせてくれる心優しいPを沢山見た

でもなんとなく、そうやって人の助けを借りて一気に埋めてもらうというのは、自分の目指していたものと少し違うな、と感じた
担当アイドルのカードやセリフを全て見たいと思うのは、Pとして当然のことだし、私もそうだ 責める余地は全くないし、きちんと担当Pとして埋めたいという姿勢は間違いなく正しい
どっちが良い悪いではなく、私個人の好みだ

これもエゴだが、私だけの力で彼女を見たい、という感情が上回った 私だけのプロデュースという小さな自尊心を守りたかった
集めきれなかったカードの着れなかったろう衣装もたくさんある、ごめんね
この選択が正しいのかはもう私にはわからないけれど




ミリオンライブには「メメント?モメント♪ルルルルル☆」という曲がある
私が初めてリリース当時にリアルタイムで買ったCDの中の一曲 記憶喪失の女の子が、違って見える世界に驚きながら、もう一度誰かと出逢う、そんな歌詞だ


記憶って、思い出って、ループしたってOK


君との出会いって何度目だったっけ?
こんなに嬉しいことをもいちど
プレイバックできるなんてラッキーです!


ハイテンポでぶっ飛ばしていくこの曲が大好きで、その中で歌詞がアイマスというゲームの本質を捉えているように思えた


私はこれからもずっと徳川まつりの担当Pでありたい