ハイハイハロー、調子はどう
ゲームの話です
・Analogue: A Hate story
SFビジュアルノベル
steamで一番最初に出たノベルゲームとかなんとか(検索予測で見ただけ)
宇宙船ムグンファを調査する主人公は、内部の女性型インターフェースAIであるヒョネ(Hyun-ae)やミュート(Mute)と共に滅んだ漂流船の真相に迫る……というゲーム、わりとギャルゲ気味でもある
内部に存在するデジタルアーカイブ(日記だったり手紙だったり)を紐解いていくことで過去のムグンファでなにが起こったのかを辿っていくんですが、特徴的なのはそのコミュニティの文化でしょうか
ムグンファは李氏朝鮮……14世紀に成立してから20世紀に日本が韓国を支配するまでの朝鮮半島における統一国家……をモチーフにしています
そして作品中に深く関わってくるのは女性は夫に付き従うだけのものとされた時代の風習、いわゆる「男尊女卑」の考え方です
それを常識として受け入れるミュート、対して強く反抗するヒョネ、対照的な2人のヒロインを主軸に物語が展開されます
と、まあなかなかおカタい感じのイントロダクションになりましたが、話自体は説教くさいものじゃなかったです
文化はどうしようもなく分け隔てられていて、そんなものに別の流れを持つ現代人が紛れ込めばそりゃ嫌悪感はあるよなと
逆に言えば向こうとしてはこちらの男女平等は受け入れられないし、上手く行かないシステムが既に出来上がっています(同性愛も忌避されており、プレイヤーの性別を女性にした状態でミュートに言い寄ると露骨に嫌がられます)
悪い行為をしたキャラクターもそれを追い立てたのは社会や環境や文化なので、誰が悪いのかと問われればやっぱり運命が悪いとしか つらい
作者のChristine Love氏はカナダの方なんですが、李氏朝鮮の文化に衝撃を受けてこのゲームを作ったということなので目論見通りにしてやられてますね
日本のオタク文化も程よくブレンドされていてフフっとなった コスプレとか
単にノベルを読み進めるだけでなく謎解きパートもあったので結構楽しめました、ちゃんとSFしていた
3〜4時間くらいで実績全解除かな?
7月10日までサマーセールやってるのでよければどうぞ