おたくはどちら

つれづれ

27.

はい

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』全17巻読了。これ完結したの2019年なんですね。
正直な話、めちゃくちゃ面白かった。構成の練られ方がエグい。タイトルの回収の仕方が綺麗、というか、こういう話の展開を考えていたからこのタイトルだぜ、ってパワーがある。あと鼻につかない伏線の貼り方をするのでそれまたエグい。褒めてる。

自分の気に入った本を集めて本棚作りたいなーという夢をひそかに抱いているのだが、これはのちのち文庫買って手元に置いておきたいと思わせる作品だった。
ぶっちゃけ途中まではオタク間共通コンテンツ履修しておくかくらいのモチベだったが、9巻から読む手が止まらなかった。生活リズムが崩壊した。それはいつもか。
売れる作品は面白いから売れてるのだ……。



『レモンケーキの独特なさびしさ』読了。海外の長編。
部屋をこっそりと密閉して、空気を少しずつ抜いて、窒息させようとするような小説。それに悪意はなく、ただ空調システムがそうなっている、というだけのこと。でも最後には、空気の薄さに慣れてしまうのだから奇妙なもので。

19の「現代社会の授業で発表をする」シーンみたいに、少しのポジティブさを入れてくれたからこそ中盤を読み切れたと思う。結局のところ私は重度のハピエン厨で、主人公ローズに対してこっちが勝手に空回りしているだけ、ということを実感させられる。でもすげーおもしろかったです。俺ガイルの対抗馬として十二分の実力。1月から激戦区だぜ。

ちょいちょい海外の本も読みたいのだが、どうしてもアンテナが張り切れない部分がある。去年の『ザリガニの鳴くところ』は良い作品だった。『ヘヴンアイズ』と『名もなき人たちのテーブル』は気になってるけど電子書籍ないんですよねぇ。
次読むならレモンケーキ同作者の『わがままなやつら』かしら。

ツイッターでの「Sensitive感じやすい」って単語のオタク間用法、『ハーモニー』の「Private私的」の扱われ方に似てるなって思いました。